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「はっは! 幕は張らせてもらったぜ!」 彼方から元親が叫んだ。一面に紫の陣幕を張り巡らせて妻の元へ駆け寄る。 毛利軍では、この幕を張られたら『貴様らのような駒は要らぬ。寄るな』の合図としている。 後にこの幕を“暗君の陣幕”と呼ぶこととなるのはまた別の話。 「なんだ!?」 武蔵が僅かに怯んだ。その隙に輪刀を手にかける。 「元就、今なら誰も見ちゃいねえよ!」 言われて、元就は武蔵に気付かれぬよう足を大きく開く。 そして左手に得物を取り、右手で顔を庇うような構えを取った。 「我が技を食らうがいい」 地面が小爆発する。開いた足の間から“発”の光柱が立ち、武蔵の尻を焦がす。 文字通り尻に火がついた。 叫びながら自らバットとパイプで檻を破壊し、バタバタと尻を叩きながら海に飛び込み菊門の危機は免れる。 しかし尻の部分の布地は無残にも燃えていた。 「あっちー!ひきょうだぞ!」 「貴様に言われる筋合いはない」 濛々とした砂煙の中から姿を現した元就も、腿の布地が燃え焦げていた。 ただし肝心な部分だけは辛うじて残っていたが。砂をはたきながら、悠然と立上がる。 この一撃を当てる為に耐えて来た。武蔵を退け檻から出られればこちらのもの。 「期待通りの活躍だろ?」 「ふ…期待以上だ」 元親が駆け寄り、南蛮風の上着を羽織らせようとするが、それを元就は突き返した。 武蔵がこちらへ向かって来ていたからである。 「やーめた! お前、強いやつ知らね?」 鉄パイプと釘バットを放り、頭の後ろで指を組む。 その格好からの攻撃はまず無いと見て、元就は鼻で笑う。 「負けを認めたか」 「つまんねーだけ!」 その返答に元親の中で、自分の不甲斐なさや、武蔵の妻に対しての仕打ちやら、恨みつらみが積もって、今の内に叩いておこうと提案する。 だが元就はそれを制し、今ここでやる必要は無いと首を振った。 「我より僅差で強い者なら知っている。力しか能のない馬鹿だがな」 本願寺の生臭坊主か、それとも武田の師弟、或いは戦国最強のあの男か。 元親の脳裏に様々な顔が浮かんでは流れていく。 「もう、どうでもいーからさ!はやくそのピーコだかおすぎだかをおしえろよ!」 「四国の長曾我部元親だ」 「おい毛利、」 俺を売ってんじゃねぇぞ、とまで言わせず、口を塞がれた。 タウ・スコルピィは色に出でにけり4
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ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - ヨコハマ経済新聞 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ウマ娘】チャンピオンズミーティングの攻略まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ヒシアケボノの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) サモンズボード攻略wiki - GameWith 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトの評価と性能詳細【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ガーディアンテイルズ】ギルドレイド戦(秘密の研究所)の攻略とおすすめキャラ【ガデテル】 - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ” - 沖縄タイムス 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】アップデート情報・キャラ調整まとめ - ポケモンユナイト攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex】シーズン11の新要素と最新情報まとめ【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) ロストジャッジメント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Among us】新マップThe Airship(エアシップ)の解説【アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) ハーネスについて小児科医の立場から考える(坂本昌彦) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゼルダ無双攻略Wiki|厄災の黙示録 - AppMedia(アップメディア) ウマ娘攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) ゲトメア(ゲートオブナイトメア)攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【白夜極光】リセマラ当たりランキング - 白夜 極光 wiki - Gamerch(ゲーマチ) お蔵入りとなった幻の『スーパーマリオ』 オランダの博物館でプレイ可能?(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「ITreview Best Software in Japan 2021」のTOP50に選出 - PR TIMES 真女神転生5攻略Wiki|メガテン5 - AppMedia(アップメディア) 【B4B】近接ビルドデッキにおすすめのカード【back4blood】 - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンスナップ攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 富野由悠季「ブレンパワード」作り直したい!ファンを前に意欲(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ウマ娘】査定効率から見た取るべきスキルとおすすめキャラ【プリティーダービー】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】カズヤの評価とコンボ【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) ナレッジ共有・社内wiki「NotePM」が「ITreview Grid Award 2021 Fall」で、チームコラボレーションとマニュアル作成部門において「Leader」を5期連続でW受賞! - PR TIMES メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始 - TechCrunch Japan 【ギアジェネ】リセマラ当たりランキング【コードギアス】 - ギアジェネ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンスターファーム2(MF2)攻略wiki|アプリ・Switch移植版 - AppMedia(アップメディア) 【ブラサジ】最強キャラTierランキング【ブラックサージナイト】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】鬼滅の刃コラボ情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【SPAJAM2021】第3回予選大会は「クイズ!WIKIにゃんず!」を開発したチーム「かよちゃんず」が最優秀賞! | gamebiz - SocialGameInfo 検索結果における「ナレッジパネル」の役割とは・・・ウィキメディア財団とDuckDuckGoの共同調査 - Media Innovation ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn」にて「コラボレーション部門」を受賞! - PR TIMES 【ポケモンユナイト】カメックスの評価と立ち回り【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) Wikipediaが「中国人編集者の身の安全を守るため」に一部の編集者アカウントをBANに - GIGAZINE 【ドッカンバトル】3.5億ダウンロードキャンペーン最新情報 - ドッカンバトル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) BTS(防弾少年団)のV、8月のWikipedia閲覧数が韓国アーティストで1位!グループでは4ヶ月連続トップ - Kstyle 【イース6オンライン】リセマラ当たりランキング|召喚ガチャの開放条件は? - Gamerch(ゲーマチ) BacklogからNotePMへwiki情報を自動API連携する「Backlog to NotePM」をSaaStainerに掲載開始 - PR TIMES ライザのアトリエ2攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) 真女神転生3リマスター攻略Wiki|メガテン3 - AppMedia(アップメディア) タスクも文書もWikiもデータベースもまとめて管理できる「Notion」とは? - ASCII.jp ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が、見るだけ専用ユーザー『無料』の新プランを発表! - PR TIMES 【かのぱず】リセマラ当たりランキング【彼女お借りします】 - Gamerch(ゲーマチ) 【乃木フラ】リセマラの必要はある?【乃木坂的フラクタル】 - Gamerch(ゲーマチ) メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】生放送まとめ|パワフェス2021 - パワプロ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ルーンファクトリー5攻略wiki|ルンファク5 - AppMedia(アップメディア) シャーマンキングふんばりクロニクル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 簡単操作で自分専用Wikiを構築できるMarkdownエディタ「Obsidian」のモバイル版を使ってみた - GIGAZINE ディーサイドトロイメライ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 情報マネジメントツール「Huddler」がwiki機能を刷新 - PR TIMES シェアエコ配送アプリ「DIAq(ダイヤク)」のアンカーアプリで、高層ビル・商業施設の入館方法などお役立ち情報をまとめた「DIAqwiki」を公開 - アットプレス(プレスリリース) 異常熱波のカナダで49.6度、いま北米で起きていること(森さやか) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ツイステ】マスターシェフの攻略~辛味のふるさと~【料理イベント】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ラグナロクオリジン】リセマラは不要?おすすめ職業は?【ラグオリ】 - Gamerch(ゲーマチ) 白夜極光攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【バイオミュータント】2.02アプデ|アップデート1.4情報 - バイオミュータント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ニーアレプリカントリメイク攻略wiki|ver.1.22 - AppMedia(アップメディア) 【ウマ娘】ゴルシウィークはいつから?キャンペーン情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) シーズン66 - 【超速GP】ミニ四駆 超速グランプリ攻略まとめwiki - 電撃オンライン 乃木坂的フラクタル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 「こんなことになるとは…」13年前のエイプリルフールについた“嘘”がネットで… ある男の告白(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ウマ娘】DMM版のデータ連携のやり方とメリット【プリティーダービー】 - Gamerch(ゲーマチ) 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki)「Nerve」シードラウンドで総額約3500万円の資金調達を実施 - PR TIMES Nerve - 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki) ローンチカスタマー募集開始のお知らせ - PR TIMES パニシンググレイレイヴン(パニグレ)攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』における「農林水産省攻略wiki説」は本当なのか? - AUTOMATON スタスマ攻略Wiki【スタースマッシュ】 - Gamerch(ゲーマチ) 無料とは思えない多機能っぷりなWikiインフラ「Wiki.js」レビュー、自前でホスト&外部サービスと連携可能 - GIGAZINE Microsoft Teamsの基本と活用(24) TeamsのWikiを使う - マイナビニュース 『ゲーミングお嬢様』での提起が話題に “企業系wiki”に横たわる問題点とは - リアルサウンド 「エイリアンのたまご」,自動周回機能と公式wikiが登場 - 4Gamer.net 【リゼロス】Re ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories攻略まとめwiki - 電撃オンライン 【世界初!】モノの背景を全方位で執筆できるVintage Wiki「VOV」を正式リリース - PR TIMES 足もとのベストアンサーを“編集”! 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https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/736.html
濃姫は、目を見開いたまま全身をふるわせていた。完全に屈服させたと思っていた男が 最後の最後で牙を剥いて逆襲してきたことが、予期せぬ大打撃となって彼女を打ちのめして いるに違いなかった。 満身創痍となった己が矜恃を、妙な達成感が癒す。 濃姫が信玄に屈辱を与えようとする執念と同様に、信玄はそれを打ち砕くことだけに執念を 燃やしていたのだ。 確かな敗北だった。 武田信玄が魔王の妻に体を許した、という事実は屈辱に変わりない。 しかしこの負け戦は、敵に強烈な一撃を見舞ったという一点において、ある意味では勝ちとも 取れると信玄は考えていた。 同じだけの屈辱を浴びあったいわゆる痛み分け、ではないのだ。 濃姫の胎内に放ったものは、今後の彼女に大きな禍根を残すに違いない。 武田の血が魔王の妻の血と混じる、という彼女にとって最大級の悪夢。 「いやぁ……いや……」 濃姫のか細い声が耳に届いた。 悲痛な声を聞く信玄の胸を痛ませるものは、産まれる子がぞんざいに扱われはしまいか、と いう危惧だけだった。 濃姫が身籠るか否か分かるのはまだ先のことで、そのとき自分は生きてはいないだろう。 しかし、濃姫は必ず孕む。 確かな確信があった。 根拠など示しようがないのだが、あれだけの執念を持ってほとばしらせた己の精が子をなさぬ はずがないと思うのだ。 「……――」 ふらふらと立ち上がった濃姫の顔を、信玄は見上げた。 見上げる姿勢ではあっても、感覚的には見下ろす立場へと変わっていることをはっきりと 感じていた。 満足感が全身を駆け抜け、家臣たちの勝ち鬨の声すら聞こえてくるような気がする。 騎馬隊の軽やかな蹄音が、耳に心地いい。 甘美な音に紛れて忍び寄る、全身を痺れさせる黒い狂気の足音が聞こえていても、信玄は それを甘んじて受け入れた。 たぶん、己はすでに狂っているのだ。 快楽に肉体を蹂躙されながら報復の機会を虎視眈々と狙い続け、蝶を罠に追い込もうとしている 間に、どこかが狂ってしまった。 「こ、殺してやる……今すぐ死ねっ!」 濃姫が拳銃を抜き、腕をぶるぶるとふるわせながら銃口を向けてきた。 拳銃が放つ鈍色の冷たい光を前に、信玄は一切の危機感も覚えず、制止の声すら出さなかった。 「やめろ」という言葉は、もはや必要がなかった。 信玄が事あるごとにしつこいほど言い続けた「やめろ」という言葉は、確かに己の本心を含み ながらも、意図したのは濃姫の優越感と嗜虐心を煽り立てて、彼女の心を乱すためのものだった。 彼女にとって致命的な隙を生じさせるための鬼謀。慢心させ、勝機を見誤らせる詭計。故意に 敵方へと、ある情報を流す――多くの武将がするような、城取り前の調略にすぎなかったのだ。 信玄は壁に肩を預けて、嘆息した。 ――捕虜を独断で殺そうとするなど、織田は統率がなっていない。 「う、う……」 濃姫は嗚咽めいた声を漏らした。 わずかに残った理性が激情に歯止めをかけようとしているのか、細い指が引き鉄を引くことは なかった。 濃姫×信玄凌辱25
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2445.html
「すまぬ。」 ぐちゃぐちゃになるまで抱かれて、四肢を投げ出したままぼんやりとしていると大将は言った。 抱き寄せ、口を吸われる。大将はもう怖い顔をしていなかった。 優しい、いつもの穏やかな顔だ。 「大将……。」 手を伸ばし髭に触れる。 「なんじゃ?」 「もう駄目なの?」 喉がかれて巧く話せないけど、なんとか絞り出す。 「何もなかった頃みたいにはいられないの?」 違う。喉がかれてるんじゃない。これは俺が苦しくて泣いてしまいそうなせいだ。 「無理じゃな。」 大将はあっけなくそういった。 「そうするには、お前を知りすぎた。」 「何で俺なの?固執するんならもっとあんたにふさわしい相手がいるでしょうに。」 「今、儂が欲しいのはお前だけじゃ。」 「馬鹿じゃないの?一国の主が忍相手に言う言葉じゃないよ。」 「じゃが、そうなのだから仕方あるまい。」 「馬鹿……。」 どうして?俺なんかに? 悔しくて悲しくて嬉しくて涙が溢れ出してくる。 「お前が他の誰かを好いていると言うのであれば諦めもつく。じゃが……。」 優しい指が涙を拭ってくれる。 大将は一息ついて涙でびしょびしょの俺の顔を覗きこんだ。 「儂が好きじゃろう?」 「ふ……う、うぇっ。」 優しくそう言われて余計に涙が溢れてくる。 大将が好き。そんなの言われなくたって分かってる。 愚かで身の程知らずのあってはならない気持なのに。 「お……教えない。」 好きとも嫌いとも言えなくて、俺はなんとかそう口にする。 強情じゃのうと大将は笑った。 唇が重ねられて大将が上にのしかかる。 柔らかく体をなぞられて俺は大将の首に手をまわした。 さっきの嵐が嘘のような穏やかな情交だった。 明け方の薄い光が差しこんで来て目が覚めた。 こんな風に深い眠りがあるのだと大将に抱かれるまで知らなかった。 こんな風に無防備になって良い場所があると初めて知った。 自分の体に腕を絡めて眠る大将の顔を見る。 どうしてだろう、それだけで、どうしてこんなに嬉しいのか。 きっと大将は俺を捕まえたと思っているのだろう。 そうできたのなら、気付けない程の馬鹿だったらどれほど良かったか。 だけど、気付いてしまった。 武田にいるだけで、もう、この人の邪魔にしかならないのだと。 上田から出ないようにしても気にせずやってくるだろう。 そして俺はそれを拒めない。 俺は武田の忍で居たかった。 役に立ちたかった。 だけどもう駄目なんだ。 もう、戻れないんだ。 これからどうしようか。 出奔して抜け忍として処分を待つか、それとも—— 『お前が他の誰かを——』 昨夜言われた言葉が脳裏を過ぎる。 確か朝早くに発つのだと聞いた。 あれは冗談だったかもしれない。 本音を言わない俺に対する、ただの嫌がらせだったのかもしれない。 だけど、出奔した所で大将や旦那が正当な判断をしてくれるとは思えなかった。 確固たる裏切り行為を働いたならまだしも、少なくとも今の自分にはそれを出来るとは思えない。 もう一度顔を見る。 今からしようとしている事を思えば苦しくて悲しかった。 だけど……。 これが最後だと手で頬に触れる。 自分の手が滑稽なほど震えているのが分った。 聞こえないように口の中で小さく小さく呟く。 「大将、好きです。大好き。だから……。」 そっと唇を重ねる。 思えば自分から接吻した事なんて無かった。 「ごめんなさい。恨んで良いですから。」 起こさないようにそっと手を解いた。 身なりを整えて、戸を音を立てずにあける。 「さいなら。」 睡蓮6
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2365.html
それは敗戦だった。 どれぐらい、そうして居たのだろう。 ヒュウヒュウと、耳を掠める乾いた風の音に目を覚ませば、そこは一面の屍の山だった。 咽返る程の硝煙と血の臭いが、然程時の流れていない事を教えてくれる。 「ぐ……ぅっ」 身体を起こすと、脇腹に酷い激痛を覚えた。 それと同時に、胸から這い上がってくる生温かい物を、咽び吐く。 血だ。あぁ、血生臭いのは自身であった。 これ程の傷を負いながら、戦の記憶がほとんど喪われている事に気が付く。 俺は一体、何と戦っていたと言うのだ。 壊れかけた刃毀れだらけの槍を頼りに立ち上がれば、戦場の景色が見渡せる。 広大な平地の中、他に立つ影は一つも見当たらなかった。 あるのは夥しい数の屍と、それに群がる烏の群ればかり。 所々、折れて尚立つ旗印の、蔦の家紋には見覚えがある。 松永軍だ……武田は、松永に攻め取られたと言うのか? 足元に横たわる死体の中には、見知った顔もいくつかあった。 手練の老将も、心半ばな顔で息絶えていた。 今度子供が産まれるのだと、喜んで話していた若い兵も、苦悶の表情を浮かべたまま冷たくなっていた。 みんな、みんな死なせてしまった。 何故俺だけが生き残ってしまったのだろう。 一番に、死するべきは俺であった筈なのに。 せめて埋葬だけでもしてやりたかったが、自身の手足すらもう満足には動かせなかった。 なすべき事は他にもある。まず生きている者を探さなければ。 「……佐助」 そこまで思い立って、一人の男の顔が頭を過ぎる。 普段なら、何を置いても傍に立つ、戦忍びの姿が見えない。 「佐助…っ!」 今一度、搾り出せる限りの声で名を呼んだが、その男は現れない。 肺に残る血をまた吐いた。 「佐助…ぇっ」 構わずにその姿を求めるも、声は土埃と共に風に攫われて消えていった。 「……お館様……っ!」 そうだ。自分が守るべき御方はどうなったのか。 こんな所で倒れている場合ではないではないか。 例え片腕をもがれ様ともお側に付いてお守りしなければならない筈なのに。 己の未熟さに歯噛みしながら、俺は痛む身体を引き摺り、後方に構えてあるであろう本陣へと向かった。 武田菱の陣幕内は、蛻の殻であった。 だがそこに舞い描かれる、圧倒的な血飛沫の量が、ここに起こった凄惨な結末を物語っている。 だが、居ない。誰も居ない。 急な無気力感に襲われて、俺はまたその場に倒れこんだ。 もう、指先一つ動かす力も残されてはいなかった。 「気が済んだかね」 な……に? 生くる者のない筈の、戦場に振って沸いた声一つ。 それは抑揚のない、淀んだ声音だった。 顔を見上げようと力を籠めるが、首の向きすら変えられない。 目だけで声の主を捜し当てれば、その足だけが視界に入る。 それはゆっくりと、線を辿るような静かな足取りで俺に近付いて来た。 不意に体が浮く。それが担ぎ上げられた為だと気付くまでに時間が要った。 「さて、君をどうしようか」 声の主が、その声音に少しばかりの愉悦を籠めて、独り言のように呟く。 その意味が理解できぬまま、俺の意識は闇へと落ちていった。 月に群雲2
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1838.html
「よいのか」 夜着を払われて問いかけられ、政宗は微笑んだ。 「色恋と、政は別だ。奥州に必要なのは、伊達と武田の血を継いだ子なんだよ」 「……儂はの、家臣を泣かすのは好きではない」 「誰が泣くんだよ」 政宗はけらけら笑い、信玄の腕に自分の腕を絡めた。 体が細かく震える。それはけして寒さからではない。 「怯えておるのか」 「違う。……初めて、なんだよ」 声まで震えている。本当に、ただのおとなしい生娘のようだ。信玄はゆったりと笑い、 政宗の頬に手を添えた。 「かわゆいのう」 「かっ……」 思わぬ言葉に、全身が火照った。 信玄は笑うと政宗を褥にゆっくりと倒していった。 政宗は目を閉じた。 瞼の裏に、茶色い髪の青年を思い描く。 少しずつ惹かれた。笑った顔や、まっすぐ見つめてくる目が好きだった。 手を握るのに三月かかり、そこから接吻までは更に半年かかった。女から迫るのは ふしだらだよな、と言い聞かせて、ひたすら待った。 信玄の示した道は、ありがたいと思った。 だが、幸村では恐らく奥州を治めることはできない。 あの土地に必要なのは、圧倒的な力だ。政宗も倒せないような男に、奥州を任せられない。 ――政とは、そういうものだ。 唇が触れる。幸村しか触れた事のない唇に、信玄の唇が重なった。 触れるだけの口付けから濃厚なものへと変化をつけられ、簡単に息が上がって力が抜けた。 薄く目を開ける。難しそうな顔をした信玄の姿がそこにあった。 「……よいのだな」 「HA、何を恐れてるんだよ。俺は、あんたのbabyが産めればそれでいい。 あんたの下で働くなんてまっぴらだ。――精々、贅沢させてくれよ?」 「強がりはもうよい」 笑ってみせても、虚勢を見抜かれる。 「初めての男は、好いた男の方がよかろうて」 「そんなの、大名の娘に生まれたときから諦めてる」 初めて好きになった男は、小十郎だった。「嫁に行く!」といえば、悲しそうに笑って 「それは輝宗様の決めることであって、姫様の決めることではありません」と言われた。 好きな相手と結ばれることはないと、あの瞬間に思い知らされた。 政宗は腕を伸ばし、信玄の首に腕を絡めた。信玄は唇を引き結び、唇を落とした。 「ん……ぁっ……」 開かれていく。 政宗の中に潜んでいた女の部分を、信玄はうまく引き出し、ゆっくりと解していった。 体を反らし、目を閉じた。信玄の与える快楽に身を任せる。 口付けをあちこちに落とされ、少しずつ息が荒く熱いものになっていく。信玄に女の悦楽や快感を 覚えこまされる期待と恐怖が、体を震わせた。 大きく太い指が、政宗の乳房を揉む。そう大きい方ではないが、信玄は感触を楽しむように 丁寧に揉む。立ち上がった先端を噛まれれば、思わず声を上げた。 「んっ……」 みっともない声を上げるものかと、奥歯を強く噛む。だがその目論みも、 胎内に指が滑り込んだ瞬間に瓦解する。 「ひゃあっ……!」 甘さの欠片もない間抜けな声に、政宗は思わず手で口を塞いだ。体をうつ伏せにして 丸め、褥に顔を埋めた。 大して濡れてもいない胎内に、小指が滑り込んだだけだ。それだけで体ががくがくと震えた。 「……恐ろしいか」 背中に圧し掛かられ、圧迫感を覚える。怖い。誰か。 幸村。 政宗は首を振った。 何を、未練がましい。 信玄の子を産み、その子に伊達を名乗らせると約束した。そのために信玄の側室になることを選んだ。 今更逃げられない。 「いいから、早くしろよ」 「そう急くな。初めての女は、特に優しくせねばならぬ」 「泣いたりしねぇよ」 うなじに信玄の舌を感じた。肩を竦め、褥を強く掴む。強く掴みすぎて白くなった手に、 信玄の手が重ねられた。 「……そなたの覚悟、この武田信玄、しかと承った」 背中を吸われる。背中越しに胸を揉まれ、腹を撫でられる。 重ねた年齢と女性の扱い方が比例している信玄の愛撫は、政宗を確実に高めていく。 白い肌にうっすらと汗が浮かび、体をしならせて息を上げていく。 迷宮情死6
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病弱仮面はんべ~の、上杉軍乗っ取り計画(性的な意味で) という言葉が頭に浮かんだ 上杉主従を性的な意味で虜にして武田軍の怒りを買う半兵衛。 ちなみに虜にした結果↓ かすがは四六時中乳首を出していないといけない。出す方法は、あの黒い忍装束を左右にずらすだけ。 そしてその乳首に自分から触れてはならない。触っていいのは半兵衛だけ。 もし自分で触ったり、他人に触らせたらお仕置き(電気あんま) けんしんさまは下半身に何も着用してはいけない。もちろん毛も剃ること。 何か着用したら部下を集めてその前で自慰させる。 自慰をしたくなった場合、半兵衛の前でのみすること 風呂に入っている半兵衛の背中は、積極的に流してよい 寝るときは、かすが・半兵衛・けんしんさま の順で川の字になって寝る 寝てるとき以外、半兵衛のマツタケを舐めていないと一緒に寝てあげない 噂ではお仕置き目的に、わざと規則を破ることがあるとかないとか。 ごめん、なんか俺疲れてるな…オヤスミ
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『最強上洛計画』(フルバージョン) 上洛しましょ お慕い申しております 一生尽くしてゆきます お館様のお側で 磨きをかけてゆきます ゆきます 全身全霊の闘魂をたぎらせて 魔王来ようと お命お守りします 今宵こそはほとばしる拳と 今日も明日もとめどなく みなぎる力のバサラ技 掛け合わせて この地上で最強の武田 戦のたびに勝ちましょう たった一つのこの天下 武田! お館様へ捧げます 某舞うように東へ 佐助は忍んで西へ 戦国最強の騎馬隊と 互いに越えてゆきます ゆきます 疾風迅雷の独眼竜つらぬいて その先で連なる 武将をお倒ししましょう 乱世を正す 強き御心に お館様を感じます 額の家紋のやりとりで そう電波受信 この地上で最強の炎 某この身に宿らせて 忠義の証といたしましょう 武田! 我が心 熱く燃ゆる―― 十月十日 戦勝ちゆけば 忍隊も 昇給に お館様の上洛が あぁ 実ります この地上で最強の武田 乱世にその名 残しましょう たった一つのこの天下 武田! お館様へ捧げます 上洛 完了! (押忍!) (バックコーラス/鬼兵)
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■エピローグ 「母さん、今宵は赤飯じゃああああああああっっっ!!!!」 「あー…はいはい。色々言いたい事あるけど、もういいっスよ(泣)」 何日か四国に滞在した(その間「なあなあ、四国って弘法大師ゆかりの札所が88箇所あるんだろ?案内しろよ」「お遍路の事か?修行僧もいるし、冷やかしで行くトコじゃねぇぞ。馬も入れねぇ道もあるから、数日じゃ回り切れねぇよ」「88箇所めぐりというと、記念撮影に讃岐うどん食べ歩きの旅でござるな?それがし、行ってみたいでござる!」「ここは四国だ。『どう○し○う』ではなく『ポイ○ョ』くらい言えぬのか」という意味不明の会話が、4人の間で交わされていたのは、秘密の事)政宗は、奥州に戻る前に、幸村と共に信玄のいる甲斐へ寄る事にした。 『お館様』の折檻から逃れる形で甲斐から政宗を追いかけた幸村は、武田の屋敷に足を踏み入れた瞬間、猛獣の如き信玄の突進を食らう寸前までいったが、幸村の隣にさり気なく寄り添う政宗に気付いた信玄が、驚愕とも歓喜ともつかぬ大声を張り上げると、幸村が甲斐を発つ前に比べて心なしか痩せたような佐助が、何処か達観した顔でふたりを出迎えてきたのである。 暫し、信玄と正式な同盟の締結に関する話し合いをした政宗は、やがて長旅の疲れを取るように言われると、武田の秘湯で汗を流し、客間で休む事にした。 夜。上質の布団の中で政宗がウトウトしていると、不意に人の気配が忍び寄ってくるのを感じた。 何事か、と寝返りついでに確認すると、見覚えのある焦げ茶の双眸が、政宗を見下ろしていたのだ。 「ゆ」 「しっ」 声を上げかけた政宗を、幸村は彼女の唇に人差し指を置く事で止めさせる。 「な、何しに来たんだよ?」 「夜這いでござるが」 さらりと答える幸村に、もう少しで相槌を打つ所だったが、彼の言葉を脳裏で反芻させた政宗は、次の瞬間顔どころか全身を赤く上気させた。 「四国では、幾度となく機会を逃してしまった故、正直それがし限界が来てしまいました。…そろそろ、想いを遂げさせてはくれませぬか?」 「ahー…ま、四国じゃあいつらが、色んな意味でうるさかったからな…って、違う!ちょっと待て幸村!」 「待てませぬ」 四国に滞在中、ふたりは元親が予備に使っている部屋を与えられていた。 その際、「くれぐれも、間違いは起こすなよ」と、まるで説得力のない顔で嘯く元親たちに触発された訳ではないが、ふたりで床を並べている内に、お互いにそれなりの気分になっていた。 実際、どちらともなく誘いかけ、いい雰囲気になりかけた夜もあったのだが、 『ああぁんっ!ダメ!もぅダメぇ……』 『ウソを吐くな。その淫靡な身体で我を煽っているのは、何処の誰だ』 『違う…違うよぉ…そんな事……』 『お前の『口』は、目ほどモノを言うようだな。我を咥えて離さぬぞ…この淫乱女が』 『俺が…はぁっ!わ…私が淫乱になるのは、元就の前だけだからぁ……』 『当然だ。他の誰かにその姿を見せる事など、断じて許さぬ。お前は我だけのものだ』 あまりにも激しすぎる情事と、それに溺れる何処ぞのバカップルの声が、これでもかとふたりの耳に入りまくり、特に政宗は、そんな彼らの毒気に当てられて鼻の粘膜をいからせた幸村を、何度介抱したか判らない程である。 「コラ、やめろって!幸村!やめねぇか!」 「政宗殿」 「ゃ…うんっ!く、くすぐった……あぁっ」 「政宗殿…」 「や、バ、バカバカ!そんなの無理無理!入らねぇ!」 「ま・さ・む・ね・ど・の」 姉貴54
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幸村が待っている部屋まで近づくと話し声が聞こえて来た。 どうやら客人がいるようだ。 部屋を遮る襖の前で立ち止まるとゆっくりと襖を開ける。 「真田隊、猿飛佐助、只今参りました」 敷板は跨がずに廊下で待機する。 幸村一人なら普段はこのような形式めいた事はしないのだが 客がいる手前幸村の部下としての立場をしっかり示した。 「佐助、顔を上げよ。佐助もこちらで座ると良い」 「御意」 幸村の言葉で室内に入ると適当な距離を置き正座してから 改めて客人の顔を見る。 「お久しぶりですな。佐助殿」 幸村と対面するように座る初老の男。 白髪混じりの髪をきっちりと結い上げ顔にも数本の 皺が刻まれてはいるが顔立ちから若い頃はなかなかの 美男子だったろうと伺える容姿をしている。 物腰や紳士的な態度からもさぞやモテたであろう。 (・・・これはまた意外な人が) 「お久しぶりです。大熊殿」 佐助は男・・・大熊朝秀に頭を下げた。 かつては上杉軍の中でもこの人ありと言われ勇猛な武将。 だが意見の対立により上杉を去り、今では武田軍として その才能を発揮している かすが凌辱16